わたしは彼から降りると、また彼の下半身を丸裸にしました。
萎えかけていた彼のモノは、すっかり元気を回復しています。
わたしは人差し指と親指でO(オー)リングを作り、先のほうのくびれにあてがいます。それから、ゆっくり上下させました。
「はぅ……あ、う」
彼の喘ぎ。それを聞いてわたしのテンションもさらにヒートアップします。
「はぁはぁ……これ、好きよね……」
スピードを上げて動かしていると、だんだん水音が混じってきました。彼が濡れてきたんです。
「ね、もう入れてもいい? いいでしょ」
わたしは返事を聞かずに立ち上がってスカートを降ろし、パンティは剥ぎ取るように脱ぎ捨てました。
彼のおっきな木の根っこを軽く指で支え、またがります。
「入れるよ、入れちゃうよ……」
彼がわたしのアソコを見ています。繋がろうとしてる部分を、食い入るように見ています。
「ああ、先っちょ、ほら、入ったよ、んん! 見て!」
ゆっくり、腰を落としていきます。一気に入れちゃうともったいない気がして。
「はぁぁぁ……長いのが、中、擦ってるのぉ」
愛液が溢れて来ます。
ああダメ。彼のモノが滑ってスムーズに入ってくるの。
我慢が出来なくなりました。
「一気に奥ぅうぅっ!」
腰を彼の根元まで落とすと、ずん、と子宮に響きます。
「かは……っ!」
一瞬、意識が宇宙(そら)に跳んじゃいました。
口が大きく開き、よだれが垂れています。中も痙攣しています。
彼が上半身を起こして、あたしの腰に手を回します。
悠貴弥クンが半ば呆れたような口調で言いました。
「おまえ、今、勝手に軽くイきやがったろ。ホントにおまえはマイペースだな……」
あたしのおっぱいに優しく唇を這わせながら、つぶやきます。
「今度は俺がイかせてやるからな」
あたしはなぜか、涙が出ました。その柔らかな響きのせいかな。
「うん! 悠貴弥クン、もっとイかせて!」
彼のモノが中で、ぐん、と大きくなりました。
お互いを前から抱きかかえるような体位になります。
彼があたしの肩に顎を乗せて、囁きました。
「おまえ、この体勢、好き、だよな」
途切れ途切れの言葉は彼の腰の動きに合っています。
あたしは彼の背中に腕を回して、緩く抱きます。
「うっ、ふぅ、うん、好きぃ……はぁ」
彼の胸とあたしの胸が密着しています。
お互いの性器はわずかに隙間が空いたり密着したりを繰り返します。
彼の硬さが短いストロークであたしの中を何度も引っ掻きます。
「はっぁあ、あぅ、あぁ……突いてぇ、擦れるのいいのぉ!」
あたしが流す愛欲に満ちたいやらしい液体は、彼の下の座布団に染み込んで行っているのかも知れません。
彼がわたしの胸に顔を埋めながら、ぎゅっと抱きしめてきます。
「ん、ふぅ、んん! ああ、真帆……真帆」
好きな人に名前を呼ばれる幸せを感じます。
「ん、悠貴弥ぁ……好きぃ……うぁっ、ああっ!」
彼の動きが速くなります。あたしの腰も勝手に動いちゃいました。
「ん! また、お、大きくなったよ! す、あ、すごい、の!」
思わず彼の髪に指を絡めて、くしゃくしゃにしてしまいます。
「はぁっ、はぁっはぁっ……」
「あ、はぁっ、はぁっ……」
艶めかしい吐息だけの会話が続きます。
あたしは、ただ彼を求める事以外、考えられないようになります。
「あーっ、あーっ……」
わたしの腰は妖しく蠢き、中も強く絞まって行きます。
「う、真帆、し、絞まるよ、も、もうヤバイ。な、中でいいか?」
彼の腰のスピードがまた上がります。
「ああああ、中い、いいよっ! そういう日しか襲わないって!」
ぐちゃぐちゃと速く激しいお互いの性器が捏ね回される音が聞こえます。
意識がふーっと遠くなりそうになります。
「ああっ、ああっ、あたあたしいいイきそっ……!」
「うっ! で、出るぅっ!」
その最後の声と同時にあたしの中に物凄い塊が流れ込んできました。
その勢いを感じて、あたしもイっちゃいます。
「ふぁっ……あぁぁあ――っ!」
気が付くと、あたしの身体はベッドに寝かされていました。
視界が揺れています。
アソコにはまだ、彼が入ったまま動いていました。
こんな事、初めてでした。
「あ、う、うそ、悠貴弥、クン、まだ足りないの、は、ん」
彼が情けないような恥ずかしいような顔しました。
「ごめん……なんか今日は、ん、二回だけ、じゃ、収まらなかったんだ」
「あ、ん、なんで……はぅ、あたし、まだ、何も食べさせてないよね」
「う、てか、おまえ、俺に何喰わせるつもりだったん……だっ!」
「ひぅっ!」
上も下もツッコミが入ります。
彼はあたしの目を見つめて、ぼそっと言います。
「抱き足りないのは、真帆が好きだから、かもな」
胸がキュキュルンと鳴りました。
「もう、こんな時だけしか、あ、言ってくれないん、だからぁ」
文句を言うように返事をしましたが、ホントは嬉しいんです。
あたし自身が素直に反応しました。中から、どんどん愛液が溢れます。
「あ、ああ、せ、精液、混じってる、匂いがするぅ……んん」
頭を上げてその接合部分を見ると、さっき中でたっぷり出された彼の体液とあたしの体液が、白い泡を立ていました。
「ふぁう、突かれてる、あたし、足、広げて、悠貴弥のおちんぽに突かれてる……うぅ」
クリトリスと膣の両方から、急速に快感が広がって行きます。
彼がにやりとしました。
「おまえ、毛が薄いから、よく見えるよ……なっ!」
どん! と彼のモノが子宮口まで達します。
「くぁはっ!」
あたしは顎を上げ、大口を開けました。舌が飛び出します。
「あた、当たってぅ、ああ、あう、あ」
あたしの身体は、彼を欲しがっています。だから、子宮が下がっていたんです。
彼は浅く速く動きます。
それに自然とあたしの呼吸と声が乗ります。
「はっ、はぁっ、はっ、ああっ、はっ、うっ……」
彼があたしの右おっぱいに口を付けます。
ちゅぱ、れろれろ、とわざと音を立てます。
「は、恥ずかし、いいい、んん!」
彼はにやにやします。
「でも、おまえ、それが好き、なんだよな、う、中がまた、きゅってなったぜ」
あたしは胸から顔まで熱くなりました。
「うー……悠貴弥クン、超エロモードに、あん、なってゆぅ……ん!」
彼があたしの体勢を変えました。足を持ち上げ、彼の肩に乗せて覆い被さるようにします。
背中が丸くなり、ちょっと苦しい体勢です。自分ではほとんど動けません。
彼はおちんぽをいったん、ぬるぅっと、ゆっくりと引き抜きます。
「うう……?」
どうするのかと思っていたら、ぱぁん! と、一気に杭を打ち込むように突きました。
「ひぐぅ!」
シーツを強く掴みました。
吐息の合間に言葉を紡ぎます。
「はぁっ……な、なに、これ……す、すごくいいの……」
彼の目がますます、いやらしく光ります。
「やっぱりな。自分でどんどんやってるのは、Mを隠す為なんだな」
バレてたんだ。
「うう……そう、です。自覚はあります」
「なんで、敬語なんだ……よっ!」
ずぱぁん!
「あぅぅッ! ご、ごめんなさい!」
身体と意識がぶれて、変になっちゃう。
ばつぅん!
「ああっ! 深いの! おちんぽ、おちんぽ、来るのぉ!」
強く奥を突かれると、ホントは痛いんです。この姿勢は息も苦しいんです。でも、それがたまらない快感に変わるんです。
彼は、その一連の動作を何回も繰り返します。
「あぅうっ! んはっ! あぐぅ!」
激しくお互いの精がぶつかるたびに、あたしの腰は痺れ、脳は欲求だけを伝えるようになります。
「も、もっとぉ! もっとおちんぽちょうだいぃ!」
彼はスピードを上げました。
「あ、壊れちゃう、そ、ん、こわれぁぁ!」
ばちゅばちゅと響く液体の音と彼の赤い顔。あたしもきっと真っ赤になってるよ。
そう思った瞬間、おまんこ全体から波が来ました。
「あ、あたし、おまんこ、いくいくいぐぅっ!」
「真帆、真帆ぉッ! 俺も、で、出るっ!」
ガクガクと痙攣するように彼のおちんぽがあたしの中を突きまくります。
「ああーッ! 出して出しておまんこらしてぇえ――ッ!」
「うぐぁッ!」
どくん! 彼のおちんぽが一瞬、膨れて精液を吐き出すのを感じました。
「っはおおおまんこいいぐぅぅッ!」
あぁ、刻(とき)が見えるよ……。
「真帆、気が付いた?」
悠貴弥クンがあたしに腕枕をしています。
「あ……」
「おまえ、ホント、エロいよな」
ちょっとムッとしました。
「悠貴弥クンが、いじわるだからさ」
彼はあたしの頭を撫でて。
「バーカ。おまえが……その……魅力的だって事さ」
照れています。それを見るとあたしの心がほわん、としました。
「んふふ……好き」
彼に軽くキスしました。
「ね、お腹空かない? 持って来たおにぎり食べよ」
あたしは入ってきた時に、玄関へ置いていたトートバッグを指さしました。
「ん、ああ。気が利くな……」
あたしは裸でそれを取ってきました。
彼はあたしのお尻や、アソコをこっそり見ています。可愛いな。
「はい、どーぞ」
「いただきまーす……ん、旨い! なんかハーブってか、不思議な香りが食欲そそるな」
勢いよく、パクパクと食べます。
「「ん? そー言えば……」
彼は口を止めて、何か思い出しました。
「コレ、もしかしてヤバイもん入ってねーか。二回目の最初でなんか口走ってたろ!」
あたしはシレッと答えます。
「うん、入ってるよー。スッポンとかねー、鰻とかねー、山芋とかねー」
「全部、精の付くモンじゃねーか!」
あたしは彼の目を見つめて、必殺の甘えを見せます。
「だってぇ、君とエッチしたかったんだもん」
彼は君、と呼ばれるのに弱いんです。
「う、うう……知らねーぞ」
「いいよ、君になら機械化惑星までイかされても」
「そっち方面はマジでヤバイって!」
ツッコミながらも目を逸らし、真っ赤になってます。
ちょっと手に持ったおにぎりを見て戸惑って。
また、頬張りました。
《終》